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ファイターズ・宮西尚生投手が教えてくれた“長く続けるための秘訣”とは?

文春野球コラム 日本シリーズ2019

2019/10/24
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 思えば、マウンド上での宮西投手は表情豊かだ。ギリギリのボール判定に苦笑をこぼしたり、味方のエラーに目を閉じて肩を落としたり。はたまた、後日その彼が軽快にゲッツーを捌けば満面の笑みで「今日はミスらんかったな」と声をかけたり。その雄弁なプレーにどれほど魅かれてきたか。なんだかすごく、合点がいった。

「楽しむこと」。宮西投手からいただいた言葉をお守りのように胸に抱き、わたしはマイクを握る。順調な時は言わずもがな、ピンチの時にこそ金言となるだろう。

いつか母校に宮西尚生像を

 わたしには夢がある。それは、母校・関西学院大学に宮西投手の銅像を建てることだ。

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 ふざけてなどいない。古来より人々は、偉大な存在を銅像という形に残してきた。ホールドポイント日本記録保持者(現在も更新中)。2年連続3回目の最優秀中継ぎ投手。中継ぎというポジションに光を与えた功績。入団から12年連続50試合以上登板。これだけ日本球界の歴史を動かしているのだ、銅像建立の理由としては充分だろう。

 しかし、宮西投手ご本人にこの夢を語ったところ「やめてや! 恥ずかしいわ(笑)」と拒否されてしまった……諦められない……。もっと歌手として実力と財力をつけて、実現に近づけたい。風を切り裂くような投球フォームを模した銅像。その土台には「楽しむこと」の文字を刻もうか。

いつか母校・関西学院大学に宮西投手の銅像を ©河野万里奈

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