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『天気の子』は新海誠監督とRADWIMPSの関係から読み解くと何倍も面白くなる!――文藝春秋特選記事

まるで恋人のようだった1年半の軌跡

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【Twitter】映画完成を祝う新海監督と野田洋次郎さん

「終わったー!!完成です!」(新海)

「愛。」(野田)

「天気の子」の劇伴は映画音楽の理想のかたち

 ツイッターからも2人の信頼関係がみて取れるが、映画のために2人がやり取りしたメールの数は350通にも及んだ。「この1年半はおそらく、そんじょそこらのカップルより頻繁にやり取りをした」(野田)という。

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 特に、新海監督が悩んだのがラストシーンだった。主人公の2人が何をするのか。そして、音楽をどのように入れるのか。新海監督がビデオコンテ(動く絵コンテ)をRADWIMPSに投げかけ、RADWIMPSが音楽を監督に渡す。それをまるでピンポンラリーのように繰り返したという。ここまでの関わり方は、『君の名は。』ではしていなかった。

 

 新海監督は言う。

「『天気の子』の劇伴は、映画音楽の一つの理想のかたちになる気がしています」

 新海監督と、RADWIMPSの才能と真摯さがぶつかりあって初めて、『天気の子』は完成したのだ。

文藝春秋9月号

 新海誠監督とRADWIMPSの、映画完成にいたるまでの妥協ないやりとりの詳細や、野田さんが音楽監督としてついに「怒りのメール」を送った日、RADWIMPSがバンド活動を続けながら劇伴を作っていた頃の苦労、そしてラストシーンを作り上げるまでの物語は、「文藝春秋」8月10日発売号(9月号)「『天気の子』ラストシーンで起きた奇跡」に掲載されている。

写真=文藝春秋/深野未季

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