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大流行『ドラクエウォーク』は、かつてドラクエ少年だったおじさんにこそオススメしたい

近所のコンビニまでの道のりも「冒険」に

2019/10/26

genre : ライフ, 娯楽

note

『ポケモンGO』になくて『ドラクエウォーク』にあるもの

 ポケストップ周辺にはポケモンが多く出現するため、本格的にプレイする場合は、ポケストップが密集している街の中心部まで車で移動する必要があります。当然毎日通うことはできず、近場のポケストップ数か所のために何kmも歩くと考えると気が滅入ってしまう。日に日にプレイする機会が減り、結局そのまま止めてしまったのです。

『ドラクエウォーク』ではクエストを進める際に目的地を設定するのですが、200m~300mの範囲に表示されている住宅や公園を自由に選ぶことができるので、ちょっと散歩する感覚でクエストを進めることが可能です。短い距離を歩いている間にもモンスターがどんどん出現して戦闘できます。緑の回復スポット(HP・MPを回復する場所)は等間隔で設置されているので、わざわざ遠出をする必要もありません。

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『ポケモンGO』で不満だった地域格差がなく、近所を1周回るだけでもクエストを進められる手軽さは、雨の日でもちょっとだけ歩こうという気にもさせてくれます。

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 他にも設定しているクエストによって出現するモンスターの種類や強さが変化するので、モンスターが手強いと感じたらクリアしたクエストに戻すことも可能です。自分の好きなペースで進められる点も遊びやすい設計になっています。

『ポケモンGO』(左)と『ドラクエウォーク』(中央)を比較した画像と実際の現場写真(右)

 行きたい場所に目的地がない場合は、「どこでも目的地」を使用することで自由な場所を目的地に設定することもできるので、寄り道せずにゲームを進めたい時に便利です。

 目的地を設定したが、進行方向とは違う場所だった時も「おき直し」の機能で再度クエストの設置が可能なので、かゆい所に手が届くありがたい仕様になっています。

※1日1回までは目的地を自由に設定することができる。それ以降は「導きのつばさ」を消費することで設定ができる。

クエスト目的地を選択、設置

歩くのが楽しくなる要素がたくさん

 RPGで避けられないのがレベル上げ。モンスターを黙々と倒す作業。聞くだけで面倒で気が滅入るでしょう。しかし、「WALKモード」の機能を使えば、移動の間はポケットに入れて放置するだけでレベル上げを勝手にしてくれます。

 WALKモードはもともと歩きスマホを防止するための機能ですが、近くに出現したモンスターと自動で戦闘してくれるだけではなく、HPとMPを回復するスポットも自動で使用してくれる優れモノになっています。仮にパーティが全滅しても、所持金が半分になったりするペナルティは一切なく、倒れた味方もHP1の状態で復活するので、安心して任せられるのも良い点です。