会議の議事録を作るのが劇的にラクになる! と巷のビジネスパーソンの間で話題なのが、iPhoneアプリ「Recoco」。このアプリの特徴は、会議などを録音しつつ、メンバーの発言を自動的に文字起こししてくれることです。

録音を聞き返すストレスを大幅に軽減

 会議等の議事録を作成する際、不明瞭だった発言を確認するために、あとから録音データを聞き返すというのはよくある話。もっとも、1時間や2時間にもおよぶ会議ともなると、発言があったこと自体は覚えていても、それが開始から何分ごろの発言かを特定するのは至難の業。それが何箇所もあると、確認する気も失せるというものです。

 その点、この「Recoco」は、メンバーの発言を自動的に文字起こししてくれるので、あとから発言を追うのも容易です。もちろん、日本語のあらゆる発言を正確にテキスト化するのは現在の技術ではまだまだ難しく、明瞭かつ十分な音量があることが条件になりますが、たとえ全文は無理でも、要所要所の発言がタイムスタンプとともにテキスト化されていれば、あとからの追跡もスムーズです。

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タグもつけられるRecco

 テキスト化された発言にはすべてタイムスタンプが付与されていて、そこをタップすれば該当の箇所から頭出し再生ができます。ですから、発言がどこだったのかを探すために、先頭から最後までを何度も聞き返すムダもなくなるというわけです。

 また、会話中に「ここは重要!」と思った箇所にタグをつけてあとから検索できるようにしたり、話題が変わったことをボタン1つで記録することもできます。ですから、議事録の作成を前提とした会議や打ち合わせの整理にはもってこいです。

  どこが重要なのか「目で見てわかる」のは従来のICレコーダーにはないiPhoneならではの機能だといえるでしょう。

「自分のメモを読み返してもわからない」悲劇ともおさらば

 メモを取ればよいものの、ついつい話に気をとられて手が止まってしまったり、読み返してみると自分でも何が書いてあるかわからなかったりした経験はありませんか? でも、このアプリがあれば、iPhoneをタップするだけで、至れり尽くせりの音声・文字データが完成します。

ビジネスパーソンなら使わなきゃ損? ©iStock.com

 テキスト化された文字データをメールに貼り付けてPCなどに転送することもできるので、これだけでも十分に重宝します。

将来的には性別や年代など話者を認識する機能も

 実はこのアプリ、情報処理推進機構(IPA) 2016年度 未踏IT人材・発掘育成事業に採択された期待の星で、いずれは性別や年代など、会議における話者を認識する機能の搭載も目指しているのだとか。

 既存のICレコーダーでは難しい、スマホならではの機能を備えたこのアプリ、無料で使えるので、あなたも試してみてはいかが?