皆さんこんにちは、松中みなみです!
久しぶりのコラムになってしまいました! 私は元気です!
ちゃんとしたコラムを書かなきゃ…という緊張からなかなか書けずにいた……というわけではなく(少しあるけど……)
開幕3連勝! と、ホークスは抜群のスタートダッシュこそしたけど、そこからが波に乗れません。ズルズルと順位を落としていくチームを見ながら「次、良い勝ち方したら……次、書きたいヒーローが出たら書こう」と、思っていたらここまで時間が経ってしまいました。
ホークスは先週末までに6勝8敗の4位。チームは4連敗中で4カード連続の負け越し。まだ4月なのに「ホークス大丈夫かなぁ?!」と心配になっちゃう緊急事態が大勃発しています!
投手陣のケガです。今年の開幕投手であり、私も前回のコラムで“パーフェクトヒューマン”と呼ばせていただいた和田毅投手。しっかりと2連勝し、ワクチン寄付本数を数えはじめていた矢先、左肘の張りで11日に登録抹消……。
でも代わりに松坂大輔投手が1軍昇格するって?! 松坂投手と言えば最後に登板した広島とのオープン戦で7回ノーヒットノーランの好投。私が想像していたよりも早い1軍昇格のニュースに心を躍らせました! でも……右肩付近の違和感で昇格の話はすぐに流れてしょんぼり。
そこに追い打ちをかけるように、14日には武田翔太投手が右肩の炎症で登録抹消。復帰まで1カ月。WBCで負傷したスアレス投手も手術で復帰まで1年って、はぁ……絶望。
先発だけじゃなく、チームに不可欠な中継ぎもいなくなって、今春の異常気象と同じくらいホークスも大荒れ! 大あられ! ホークス投手陣、ピンチです。
悔しさを糧に必ずエースになる男・高橋純平
でも、苦しい時こそ若い選手たちにはチャンスです。中継ぎの岩嵜翔投手、嘉弥真新也投手、石川柊太投手が頑張っていますが、私たちホークスファンが一番楽しみにしているのが、将来、必ずやホークスのエースになってくれる人。15年のドラフト1位高橋純平投手ではないでしょうか。
その高橋純平投手が、14日のオリックス戦でプロ初登板を果たしました。しかし、5点差の6回に登板して、いきなりT-岡田選手にホームラン。5個の三振を奪って才能の片りんを見せましたが、3回を投げて2被本塁打を含む4失点と、ほろ苦いデビュー戦となってしまいました。そして翌日にはファーム行きが決定……。くぅぅ。悔しいいい。
ところで、話は全然変わってしまうんですけど、卓球アジア選手権の女子シングルスを見ましたか? この大会で平野美宇選手が格上の中国人選手たちを次々に倒して連日の大金星。そしてなんと優勝しちゃいました! 日本勢の優勝は21年ぶり! そんな快挙を弱冠17歳でやってのけるなんて驚きです。
そんな平野選手ももともと強かったわけではないんです。飛躍へのきっかけはリオ五輪の代表をあと一歩の所で逃がしてしまったこと。その悔しさが、平野選手を「今のままじゃ駄目なんだ」と奮起させることになり、もっと攻撃的、積極的なプレーをと、前に前に進ませました。
人は成功よりも敗北から多くを学ぶ。と聞いたことがあります。
高橋純平投手もそうだと思います。ドラフト1位という大きな期待を背負って入団した昨年は、ケガで出遅れて一軍戦の登板はなし。今年、デビュー戦に賭ける思いは、人一倍強いものがありました。
登板後の高橋純平投手、「死ぬほど悔しい」って言ってました。緊張はしてなかったんだけど、リキんじゃったみたい……。でもね、死ぬほど悔しいけど、いい経験ができたと思って次の登板がんばるって。プロに入ってから苦しい事の方が多いけど、ホークスのエースになりたいから、何が何でも頑張るって。
思い描いたようなデビュー戦を飾ることはできなかったけど、失敗を糧にして這い上がろうとする高橋純平投手が、本当に頼もしく思えました。
平野選手のように、いつか一番高い場所に立ってほしい。そして17歳の誕生日を自らの勝利で祝った平野選手みたいになってほしい。
ホークスは毎年5月5日の工藤公康監督の誕生日には白星のプレゼントをしているんです。
5月8日生まれの高橋純平投手にも、背番号47の大先輩にいつかエースとして白星の誕生日プレゼントを贈れるような……そんな日を夢見ています。
追記 !
この記事を書いた4/16(日)の時点では4連敗で私もどんよ〜〜りしてたんですが、、ロッテ戦で何と!3連勝☆やったぁぁ☆ 次回のコラムはハッピーな記事が書けそうです♫ お楽しみにっ!
◆ ◆ ◆
※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。