いまから40年前のきょう、1977年5月25日、映画『スター・ウォーズ』(のちに『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』と改題)が全米で封切られた。監督のジョージ・ルーカスは1974年にこの作品の草稿を執筆した。彼のアイデアに、資金を出してくれる映画会社はなかなか見つからなかったが、やがて20世紀フォックスが引き受けてくれることになった。

 特撮を駆使したスペース・オペラである『スター・ウォーズ』は、書物や映画の神話的物語やアクションストーリーからさまざまな影響を受けていた。黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』(1958年)もそのインスパイア元のひとつで、同作で千秋実と藤原釜足が演じた2人の農民は、『スター・ウォーズ』にコメディリリーフ的に登場するロボットR2-D2とC-3POのコンビのモデルになったといわれる。

 ただし、日本での公開は1年後のこと。ファンは雑誌などで伝えられるわずかな情報を手がかりに、上映を待ちわびることになった。

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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』ポスターの横に立つ監督のジョージ・ルーカス氏 ©getty

 その後、『スター・ウォーズ』の続編として『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980年、アーヴィン・カーシュナー監督)、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(1983年、リチャード・マーカンド監督。のちに『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』と改題)が製作され、「旧三部作」と呼ばれる。さらに「新三部作」として、物語上は旧三部作の前章にあたる『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)がルーカスの監督により撮られ、シリーズは一応の完結を見た。しかし、なおもシリーズは継続され、「続三部作」の第1作として2015年には『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(J・J・エイブラムス監督)が公開、今年12月15日には第2作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(ライアン・ジョンソン監督)の公開が予定されている。

 なお、『スター・ウォーズ』シリーズでR2-D2のスーツアクターを務めたケニー・ベイカーと、レイア姫を演じた女優のキャリー・フィッシャーは、公開40周年を前に昨年あいついで亡くなった。