きょう6月1日より、郵便はがきが従来の52円から62円に値上がりした。ただし年賀はがきは52円のまま変更はない。

日本郵便が新たに発売した62円の郵便はがき ©共同通信社

 きょうは、いまから140年前の1877(明治10)年に、日本が万国郵便連合(UPU)に加盟した日でもある。UPUは、諸国間の通信連絡を増進し、文化、社会および経済の分野における国際協力という目的の達成に貢献することを基本理念に、1874年に創設された国際機関だ。UPUの加盟国のあいだでは、同一種類の郵便物は原則として均一料金とされ、また加盟国宛ての郵便料金は、発信国の郵便切手で前納することが条約で定められている。日本の郵便制度はすでに1871年に始まっていたが、UPU加盟により公式に国際化した。

 郵便関係でいえば、80年前のやはりきょう、1937(昭和12)年6月1日には、寄付金付きの「愛国郵便切手」3種(2銭・3銭・4銭へそれぞれ寄付金2銭上乗せ)および「愛国郵便はがき」(2銭へ寄付金3銭上乗せ)が発売されている。これらは民間航空用の飛行場建設資金募集を目的とし、1945年の終戦まで使用された。