今年の春、谷花音、本田望結、鈴木福、芦田愛菜、小林星蘭とかつての名子役たちがそろって中学生となった。このうち名門私立中学に進学して話題を呼んだのが芦田愛菜である。きょう6月23日は芦田の13歳の誕生日だ。
2010年にテレビドラマ『Mother』に出演して一躍脚光を浴び、さらに翌11年には、本田望結らと共演した『さよならぼくたちのようちえん』、鈴木福(ちなみに誕生日は芦田より6日早い6月17日)と双子の姉弟に扮した『マルモのおきて』など話題作にあいついで出演する。『さよならぼくたちのようちえん』の放送はちょうど小学校への入学直前だった。子供が子供の役を演じながら、どこか子供離れした芦田の演技は注目され、モノマネの対象にもなった。
今年、中学進学を前に放送された深夜ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』は、どこまでが現実で、どこからが虚構なのか境があいまいなフェイクドキュメンタリー的作品だった。そのため求められる演技のレベルも高かったが、芦田はこれに見事に応じ、“脱・子役”を感じさせた。今月16日に公開された同じく山田主演の『映画 山田孝之 3D』にも友情出演するなど、中学入学後も芸能活動を続けている。最近バラエティ番組にあいついで出演し、その読書量が話題を呼んだほか、将来の夢を訊かれ、iPS細胞など医学の勉強をしたいとも語った。このまま俳優になるにせよ、研究者の道に進むにせよ、大物になりそうな予感を抱かせる。