新日本に足りないものを敢えて言うとしたら何ですか?
――今好調な新日本に足りないものを敢えて言うとしたら何ですか?
棚橋 レスラー、社員も少人数だった苦しいときは、お互いコミュニケーションが取れてて、同じ方向を向いてやるべきこと、進むべき道が見えていたんですね。今は会社も大きくなって、ありがたいことに状況はいいんですけど、新しい人も増えた分、選手とスタッフの連携がさらにうまく密になればいいと思います。
――プロレスラーになる前のお話もお聞きしたいと思います。子供のころ好きだったアイドルは誰ですか?
棚橋 手塚理美さんです。
――では憧れの人は?
棚橋 ドラゴンズの小松辰雄投手。郭源治投手も。速球派のピッチャーに憧れてました。
――野球少年だったんですよね。プチ鹿島さんからの質問ですが「思い出の外国人選手は誰ですか? ちなみに僕は7歳頃に見た元・中日ドラゴンズのウィリー・デービス選手の足の速さが忘れられません」。
棚橋 モッカ。中日にいたモッカです。
――好きな球団はじゃあ……
棚橋 中日ドラゴンズですね。今はざっくり試合結果を追ってるだけになってしまったんですけど。でも、去年はドラゴンズのドアラ君とコラボのTシャツを作ってもらったり、あと2006年だったと思いますが名古屋の愛知県体育館で棚橋対中邑(真輔)のIWGPタイトルマッチのとき、リング上のゲストに山本昌投手が来てくれたんです。中邑が入場してワーッ、棚橋が入場してワーッ、で、山本さんが入場したら一番歓声が上がって(笑)。でも嬉しかったですね。
どうして新聞記者になりたかったんですか?
――野球少年だったことが、後々スポーツ新聞記者になりたいという夢につながるそうですが、どうして記者になりたかったんですか?
棚橋 普通校のレフトの7番だったんですが、高校3年のときに、プロ野球選手になれないことは薄々感じて。でも、野球も好きだし、スポーツも好きなので、それを扱う側になりたいと思ったんです。それで、新聞記者になりたくて、社会学部とかマスコミ系統の学部を選んで受験しました。
――記者になっていたとしたら、どんなスクープを取ってみたかったですか?
棚橋 そうですね……、一流選手が秘密にしているトレーニングメニューを独自に密着取材して記事にしたかったですね。「テスト勉強? やってないよ」という子に限って100点取るじゃないですか。それと同じで、一流のアスリートは見えないところで秘密のトレーニングやってますからね。そういうところを、選手の信頼を得るような取材を続けて活字にしてみたかったなあと思います。
――ちなみに今は新聞を読まれていますか?
棚橋 道場でスポーツ新聞をよく読みますよ。
――作家の桜庭一樹さんから質問が来てまして、「棚橋選手おすすめの格闘マンガはありますか?」
棚橋 板垣恵介さんの『グラップラー刃牙(バキ)』です!
たなはし・ひろし/1976年、岐阜県大垣市生まれ。立命館大学法学部卒業。大学時代はアマチュアレスリング、ウェイトトレーニングに励み、1999年新日本プロレスに入門。同年10月10日、真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。日本人離れした肉体で、団体最高峰のベルト、IWGPヘビー級王座に何度も君臨。第56代IWGPヘビー級王者時代には“歴代最多防衛記録”である“V11”を達成した。181cm、103kg。7/17(祝)@札幌から開催される毎年恒例の全国興行、真夏の最強戦士決定戦「G1 CLIMAX 27」にも出場予定。
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大会最新情報は新日本プロレスオフィシャルサイト(http://www.njpw.co.jp/)まで。
「新日本プロレス×アミューズ THE BEACH HOUSE 真夏のライオンキッチン~SUMMER G1 AUDITION~」7月1日~8月31日まで鎌倉由比ガ浜海水浴場で開催
ローソンチケット Presents G1 CLIMAX 27
7月17日 〜 2017年8月13日 ※最新情報はG1 CLIMAX 27 特設サイト
写真=橋本篤/文藝春秋