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【オリックス】「新・夏男」の出現なくしてBsの浮上は無い

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/07/29
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今年の夏は小島脩平選手に注目

 まぁ、Bsの「夏男」といえば金子千尋投手と中島宏之選手であろうか。確かに両選手とも夏場の実績は華々しい。しかし、それでは「夏男」であって「新・夏男」とは言えない。何度も言うがアップグレード版「新・夏男」の出現が待たれるのである。

 この「新・夏男」を探すうえで、大いに偏見ではあるが暑い地方の出身でなければならないと考える。暑い地方の出身でないと温暖化が進む日本の夏の気候に順応出来ないと考えるからだ。しっかり「トリセツ」を読んでいる暇はないのだから。ならば沖縄出身の大城滉二選手か、佐賀出身の宮崎祐樹選手か。いやいや、関東地方にも猛暑日が続く暑い暑いミニ亜熱帯があるではないか。そう、館林を有する群馬県だ。群馬と言えば安達了一選手が有名だが今回は安達選手ではなくBsもう一人のグンマー。今年の夏はグンマー・小島脩平選手に注目して観戦して欲しいと思うのである。

 小島脩平、1987年6月5日生まれの30歳。日本の夏を無理やり6月~8月までで括るならば夏生まれ、中島選手が7月生まれの「夏男」である事からも、その条件は「新・夏男」に合致している。2015年8月8日に「プロ初サヨナラタイムリー」、2017年6月24日に「プロ初ホームラン」とやはり「新・夏男」の資格はじゅうぶんだ。何より住友金属鹿島出身のドラフト7位。鉄の融解温度が1538℃と考えると暑さ対策は折り紙つきではないだろうか。もう間違いない、小島選手こそ「新・夏男」の大本命なのである。 

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「新・夏男」として期待の小島脩平 ©時事通信社

 さまざまなポジションをこなすユーティリティプレイヤー・小島選手。各選手に疲労の溜まるこれからの季節こそ、彼の活躍の機会は大いに増える事だろう。2015年8月、2日連続でお立ち台に上がった事も記憶に新しい「新・夏男」。彼の季節がいよいよ到来する。

 ちなみに冒頭に登場した1・2・3・4ゴーヤ。言わずもがなゴーヤは生粋の「夏野菜」である。1・2・3・4ゴーヤと共にはしゃぎまくった真夏のスタジアム。楽しいイベントが満載であった。もちろん今年もさまざまな球団イベントが暑い夏を盛り上げる。Bsファン同志諸君! まだまだこれからがシーズン本番、共に盛り上がって「新・夏の思い出」を作ろうじゃあないか!

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※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイトhttp://bunshun.jp/articles/3541でHITボタンを押してください。

【オリックス】「新・夏男」の出現なくしてBsの浮上は無い

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