3月3日に東京會舘で開催を予定していた、イラストレーター和田誠さんを偲ぶ「和田誠さんを囲む会」は、新型コロナウイルスの広がりを考慮し、いったん中止すると実行委員長を務める文藝春秋の中部嘉人社長が発表した。

 15時からの関係者の会、18時からの一般の方からの献花受付、いずれも中止。後日あらためて開催することを検討中で、開催が決まった際は、あらためて告知することにしている。

 和田誠さんは1977年より42年にわたって「週刊文春」の表紙を担当し、2019年10月7日に逝去。83歳だった。

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和田誠さん ©和田誠事務所

 中止の決定について、妻の平野レミさんは次のようにコメントしている。

「夫が天国に行ったのは、昨年10月7日。奇しくも、日本中が前代未聞の大嵐に注目している最中でした。夫は、自分が目立つことを嫌いました。この時期に会が予定されていたのも、そんな夫のイタズラとしか思えません。会の中止はとても残念ですが、いずれまた、別のカタチで気持ちよく再会できる日が来ることを願って。引き続き見守っていただけたら幸いです」