柴門 蓋を開けてみたら無いですね。子育ては夫任せで働く優子の不倫について主婦モニターに聞きましたが、「あの場合はしょうがないわよ」って言っていました(笑)。週刊誌で有名人の不倫が報じられるたびに叩かれますけれど、実際のところは当事者になってみなければ分からない。それぞれの事情を描いたら、「しょうがない」という気持ちになるんじゃないか? ということを表現したかったので、その狙いはある程度成功したかなと思います。
「結婚している男女が恋をするのはアリ、ですか?」
有働 なるほど。それぞれの事情か。もし有名人が不倫で撮られても、柴門先生にその背景を描いてもらえば、また違う受け止められ方をするかもしれませんね(笑)。そもそもの話ですが、柴門さんは、結婚している男女が恋をするのはアリ、ですか?
柴門 良い悪いじゃなくて、恋はしょうがないんですよね。人間、誰しもが生まれ落ちた瞬間から「エロスの塊」みたいなものがスマホのデフォルトのアプリみたいに入っていると思うんです。それを起動しないと一生恋をしないで終わる。でも、起動したら誰でも恋に落ちる。一種の生命力というか、生命の根源のようなものなんじゃないでしょうか。
それが初恋になったり、適齢期の恋愛になる。結婚していると不倫になってしまいますが、そういうエロスのうねりみたいなものは誰にでも宿っているんですよ。
有働 善悪で判断するものではなくて、人間とはそういうものだと。
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「文藝春秋」3月号と「文藝春秋 電子版」に掲載の「有働さん、不倫は向いてないわね」では、柴門ふみさんが有働さんに漫画家、弘兼憲史さんとの夫婦生活で辿りついた「夫婦円満の秘訣」、「危ない男から立ち去る方法」、「恋より上の快楽⁉」について語りつくします。ご主人にはナイショで、ここだけのオンナの本音をこっそりお読みください。
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