タレントの志村けん(70)が新型コロナウイルス陽性と診断され、東京都内の病院に入院中であることがわかった。3月25日、所属事務所が発表した。容体が心配されるが、志村けんは昨年9月、体調不良で緊急搬送され“重病説”が流れたこともあった。顛末を報じた「週刊文春」2019年10月17日号を再編集の上、公開する。日付、年齢などは当時のまま。

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 大御所芸人が倒れたとの一報が駆け巡ったのは9月20日午後のことだった。

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「消防に『下血がある』との通報があり、救急隊が駆けつけたのは東京・赤坂の芸能事務所。体調不良を訴えた志村けん(69)が搬送されたのです」(芸能関係者)

 かねてから健康不安説が囁かれる志村に浮上した“重病説”。業界は騒然となったが、なぜか所属事務所のイザワオフィスは取材対応に消極的だったという。

「事実関係は認めつつも、騒ぎにしたくないから『報じてくれるな』の一点張り。大事に至らず、回復しているという話でしたが、病状などの詳しい説明がなく、深刻な事態を危惧する声もあがっていたのです」(同前)

 志村は2016年8月にも肺炎で10日余りの入院を余儀なくされ、公演中の舞台を中止したことがあった。

「退院後も顔色が優れず、めっきり老け込んだ姿が話題になったほど。ヘビースモーカーだった志村はこの時以来、タバコを止めています」(志村の知人)

志村けん

若い女性に囲まれて朝まで飲むのが日課

 だが、趣味のガールズバー通いだけはやめられなかった。

「夜な夜な東京・麻布十番の『J』というバーに通い詰め、若い女性に囲まれて朝まで飲むのが日課。仕事を終えると黒いロールスロイスで駆けつけ、ガラス張りの店内で痛飲する姿が頻繁に目撃されていますが、医師から酒を控えるようにきつく言われていたそうです」(飲食店関係者)

 自覚があるのか、酒量は以前より減ったという。

「近頃は、焼酎1杯を1時間以上かけて舐めるように飲み、チェイサーで水を飲むことも欠かさなかった。購入したばかりのアップルウォッチで血圧や心拍数をチェックしたり、健康に人一倍気を使っていたのですが……」(前出・知人)

 周囲は、真面目すぎる仕事ぶりを危惧していた。