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「どさくさに紛れた感じで説得した」

 しかし、「資本と経営」との闘いはまだ終わらなかった。

 樋田氏が語る。 

「この話を知ったのは、さらに4年後になるのですが、実は秋山氏らは株式譲渡の枠組みが決まった2008年の春先、美知子社主に遺言書の作成を持ちかけていたのです。『テレ朝は上場会社なので、手続きに時間がかかる。万が一に備え、遺言書を作って頂けたら安心です』。秋山氏は後日、『そんな言葉で、どさくさに紛れた感じで説得した』と私に説明してくれました」

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秋山耿太郎元社長 ©共同通信社

 果たして、秋山氏らが美知子氏に書かせた遺言書とはいかなるものだったのか。その内容については、「文藝春秋」5月号ならびに「文藝春秋 電子版」に掲載した、樋田氏のインタビュー「朝日が村山美知子社主に書かせた『遺言書』」をご覧いただきたい。

出典:「文藝春秋」5月号

 そのほか、インタビューでは、樋田氏が間近で見てきた知られざる美知子氏の素顔、朝日経営陣が警戒した美知子氏の甥・恭平氏との攻防、さらには、秋山氏らが認知症テストの結果を無視して美知子氏の任意後見人を決めたことや、村山家の意思を確認しないまま墓石を購入したこと、などについても10ページにわたって詳細に明かしている。

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文藝春秋

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朝日が村山美知子社主に書かせた「遺言書」