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別荘地に残された「ヤバすぎる廃墟」 “謎の男”を追った5年間の観察と、最悪の結末の全て

小屋の中には、戦慄の光景が広がっていた

2020/05/04

genre : ニュース, 社会

雑誌は全て刃物で切り刻まれていた

 予想外の展開に戸惑いながら、中に入った。その部屋には、バラバラになったエロ本の紙切れが、20センチほど堆積していた。これは、とんでもない量だ。本能的にこの空間のヤバさを感じ取り、心臓の鼓動が大きくなる。警戒しながら室内を見渡すと、私はあることに気が付いた。

小屋の中には雑誌の切れ端が大量に敷き詰められていた

 これらの切れ端は、単に雑誌がバラバラにされたものではなく、全て刃物で切り刻まれたものだったのだ。しかも、大きさはどれも異なる。つまり、まとめて裁断したのではなく、1つずつハサミで切り取られているということだ。

 それまでも多くの廃墟を見てきたが、これほど戦慄したことは一度もなかった。夕暮れ時だったこともあり、気味が悪くなって早々に退散した。

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1年後に再訪してみると……

 その後も、あの小屋で見た猟奇的な光景を思い出すことはあったが、私は近寄らないようにしていた。それでもどうしても気になり、再訪してしまったのは1年以上が過ぎた日のことだった。

 久々に中を覗き込むと、積み重ねられた切れ端の量も内容も、前回とは変わっていた。何者かが雑誌の切れ端を大量に持ち込み、更新しているようだ。この小屋の猟奇さが、さらに増した気がした。

こんなことを続けているのは、一体どんな人物なのか……

 ここで一体何が起きているのか。こんなことを続けているのはどんな人物なのか。

 この小屋のことが気になり、好奇心が止められなくなってしまった。以後、私の訪問ペースは格段に上がっていった。