1ページ目から読む
2/3ページ目

なぜ自宅にいるのにモチベーションを保てるのか

 自宅にいながら、動画を見てバイクを漕ぐというのは「気軽さ」という意味で大きな魅力です。その半面、「モチベーションが持続しない」「結局、運動をしなくなってしまう」などのデメリットもあります。

 その点、Pelotonでは、ユーザーが同じ動画を繰り返し見るのではなく、リアルタイムのライブでワークアウトを実施するパターンと、録画されている動画をストリーミングしながらフィットネスするという二つのパターンが用意されています。

バイクには大型モニターが付いていて、画面に流れる動画を見ながらフィットネスを行う ©︎getty

 いずれにしても、ユーザーは常にオンラインでつながっていて、「ライブ感」にこだわったつくりになっています。そのため「家にいながら、ジムのクラスに参加している」という体験ができるわけです。

ADVERTISEMENT

 画面には、同じ時間に、同じプログラムを体験している人の情報が次々と表示され、今、どんな人が参加していて「自分の順位が何位なのか」などもリアルタイムでわかるしくみになっています。

 さらに、画面の中央にはインストラクターの姿がカメラ目線で映っていて、あたかも1対1のプライベートレッスンを受けているような雰囲気もありながら、それでいてスタジオのみんなと一緒にワークアウトしている感覚も味わえるという、絶妙なコンテンツになっているのが特徴です。

 だからこそ、家にいながらでも「この時間の、このインストラクターのクラスに参加しよう」というモチベーションにもなりますし、オンライン上の参加者と一緒に、ときに競い合いながら、体を動かせるというしくみになっています。

 このライブ感、臨場感が人気を呼んでいるのです。