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2020/06/27

genre : エンタメ, 芸能

『ちかえもん』は手ごたえのある仕事で、終わったあとには、心地いい解放感と達成感を抱いた。《幸せな仕事の場があって、そこで彼に出会えたことが嬉しいですね》とは、結婚直後の雑誌での発言である(※6)。同じ記事では、これまでの仕事を振り返って、《自分なりにチャレンジを続けたいと次第に考えられるようになると、体力的にはもちろん、心にも余裕をもって、いい仕事に一つひとつ丁寧に取り組みたいという思いが出てきました。そうやって次につなぎたいと感じるようになったのです》とも語っていた。一つの仕事に打ちこもうという姿勢は、駆け出しのころの志村けんとの対談で、彼女が芸能界で長生きする秘訣を訊ねたところ、《自分のポジションとかカラーをずっと持っていられればいいんだけど、あんまりいろいろ出過ぎると飽きられたりする》と教えられたのを忠実に守るかのようである(※2)。

4年前、2016年の6月27日に青木崇高と結婚した ©文藝春秋

「あの頃には戻りたくない(笑)」

 2003年よりTBSの土曜昼の情報番組『王様のブランチ』で総合司会を務め、翌2004年に『グータン~自分探しバラエティ~』として始まったトーク番組『グータンヌーボ』(関西テレビ・フジテレビ系)でもMCを担当、いずれも2012年まで出演し、番組を仕切る術を身につけた。女優としても、2014年には三谷幸喜作・演出の『酒と涙とジキルとハイド』で初舞台を踏み、その後も『ちかえもん』のほか、吉田大八監督の映画『羊の木』(2018年)などに出演し、着実にキャリアを積んでいる。

 一昨年、38歳になる前のインタビューで優香は、《歳を重ねることに抵抗はないです。あの頃に戻りたいというのは、まったくないです。むしろ、戻りたくない(笑)。それは、昔の自分が嫌だったとかじゃなくて、これからの方が、もっと何かあるんじゃないかと思うからです》と語った(※7)。30代になって年相応の役をもらうことが増え、それに幸せを感じているという。志村けんとの共演がもう見られないのは残念だが、私生活で一緒にいると安心できる伴侶と子供を得て40歳を迎えた彼女が、これからどんな展開を見せるのか楽しみである。

©getty

※1 『週刊プレイボーイ創刊50周年記念出版「熱狂」』(集英社、2016年)
※2 『Checkmate』1999年6月号
※3 『週刊文春』2002年10月31日号
※4 『テレビブロス』2014年1月4日号
※5 『CIRCUS』2011年2月号
※6 『婦人公論』2016年8月9日号
※7 『FRaU』2018年6月号

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