1ページ目から読む
2/3ページ目
「一度だけタクシー会社に問い合わせた」
「急いでいるときにはだいたいタクシーを使う」という畑中麻衣さん(仮名・33歳)は「嫌な思いをして、一度だけ、タクシー会社に問い合わせたことがあります」と振り返る。
「会社に遅刻しそうになって、自宅から新宿の西口までタクシーを使ったんです。新人ドライバーだったのか、場所を伝えても反応が薄かったので不安を覚えました。ドライバーが走っている道を注意して見ていると、普通なら通らない道路を走りはじめたんです」
すかさず「この道だと着かないと思います」と伝えると「いや、この道ですから」と頑なに道を変えなかったという。
「最終的にどこに着いたと思います? まったく見当違いの霞が関です。だいたい3000円くらいで済むのに、料金は倍以上の7000円。さすがに驚いて、『料金が高すぎますし、場所が全然違います』と言っても『払ってもらわないと困る』と、横柄というか強気な態度を崩しませんでした。『相手は女だから押し通せる』という雰囲気を感じたというか、もし私が男性だったら、そんな態度を取らなかったんじゃないかなと思ってしまいました」