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「その場ではやりすごせても、嫌な記憶は残る」

 生後5カ月の娘と2歳の息子を持つ斉藤未奈さん(仮名、35歳・会社員)も、買い物中に言われた嫌味が忘れられないと話す。

「平日の昼間、ママ友と一緒に近所の八百屋さんに行ったときのことです。子どもたちがお店に入ってから大はしゃぎで歌っていたので、何度も注意しました。周囲の目も気になったので、慌ただしく会計を終えて商品を袋に詰めていたら、隣のレジで会計をしていた老婦人から、『騒がしいわね』と言われたんです」

写真はイメージ ©iStock.com

 申し訳なく思った斉藤さんは、再び「静かにしてね」と、子どもたちを諭したという。

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「今度は『静かにするわけないわよね』と追い打ちをかけられてしまって。二言目を聞いたとき、『じゃあどうすればいいの?』と落ち込みました。お年寄りや女性からは『元気なお子さんですね』と笑顔で言われたり、子どもに声をかけてくれるような人が多くて、とても感謝しています。一見優しそうな人に嫌味を言われたのがショックだったのかもしれません」

 斉藤さんは、「その場ではやりすごせても、嫌な記憶は残る」と話す。このような表面化しにくい悔しくむなしい思いが、「ポテサラ」ツイートへの大きな反響を巻き起こした側面もあるかもしれない。