しかも、投資を持ち掛けてきた人々は、新型コロナウイルス関連の研究開発やマネジメントに携わる人々の所属や氏名などを詳細に把握しており、明らかにピンポイントで狙ってきた様子だったという。
さらには、複数の製薬メーカーや関連省庁の新型コロナウイルス担当者を特定したうえで送信したと思われる不審な電子メールも、多数報告されている。
「日本のごまかし」を付け狙う韓国の執着
日本が注意しなければならないのは、中国以外の国家も猛烈な勢いでワクチン開発情報を狙っていることだ。
WHO関係者は「現在の韓国政府のアプローチは異様だ」としたうえで、こう続ける。
「(ワクチン)開発情報を求める韓国政府関係者の雰囲気は、まるでそれをできないなら殺される、といった風で、他国の政府職員と比べて異様さが突出している。しかも韓国政府関係者たちの渇望はそれだけに留まらない。WHOに報告されてくる日本の感染者情報を入手することにまで異様な関心を示している」
同WHO関係者は、韓国政府関係者たちが「日本は感染者数をごまかしている」とみており、「その実態に関する情報を入手できれば、日本政府に脅しをかけ、外交的優位に立つことができる」と韓国側は考えている――との印象を抱いたという。
ただでさえ、文在寅政権は日本を敵視する政策を次々に繰り出してきた。
日本の外務省関係者は「韓国はプライドが何よりも優先される国柄。ワクチン開発で日本が先行し、韓国が頭を下げてその提供を受ける、というシーンは絶対に受け入れられない」と指摘する。
では、日本が中韓からワクチン開発情報を防衛するにはどうすべきなのか?
詳しくは麻生幾のレポート「中韓が狙う日本の『コロナ機密情報』」(「文藝春秋」8月号および「文藝春秋 電子版」掲載)をお読み下さい。
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中韓が狙う日本の「コロナ機密情報」