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危機的状況を打破できる男

 一年目を終えたシーズンオフに平沢大河選手との対談番組をたまたま観た。そこにはいろいろな質問をぶつけて話を転がしながら、自分でも笑いをとるオコエ選手がいた。「あっ、この人凄く頭いいんだなぁ」。

 そしてその番組の最後でプロ一年目の成績(51試合に出場し、打率185、安打22、本塁打1、打点6、盗塁4)に本人が100点をつけたのだ。一瞬?? となったが、それは結果に対する点数ではなく、やるべき事はやってきた事への点数だという。それは高卒新人で一軍で51試合も経験できた事、贅沢な一年目のシーズンの経験としての100点だと語っていた。

 いろんな声も聞いたが、高卒一年目でこれほど自分を冷静に分析し、自分を大きく見せるでもなく、遠慮することもなく堂々としていて、つくづく頭のいい選手なんだと感心させられた。

プロ一年目の成績について100点と語っていたオコエ瑠偉 ©文藝春秋

 今シーズンは序盤のキャンプからつまずき、正直かなり心配していたのだが、泉のグラウンドに練習試合を観に行った際に、トンボを持ってグラウンド整備しながら、「こんちはー! お久しぶりです!」と明るく話しかけてくれた。

「あっ、凄い」

 あの、人懐っこい明るさは天性のもんだと感心させられ、こっちが元気になったのを思い出す。

 現在、ここ15戦で13敗となかなか勝てない日が続き、気づけば首位ホークスとの差は一気に開き、ライオンズに抜かれてしまったが、この危機的状況を打破してくれるのはオコエ選手なのかもしれない。8月に一軍に上がってから、ここまで21試合で打率.318、安打21、本塁打3、打点10、盗塁3と絶好調! ここからの残り30数試合、僕のTwitterにこれでもかという数の「オコエ!!」の文字が賑わうことを祈っている。

オコエ瑠偉のサイン入りユニホーム ©かみじょうたけし

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