“100点満点”だった脇役の台頭という課題
3.ポスト阿部慎之助
その阿部が引退して初めて迎えるシーズンだったわけだが、数年前から議論されていた「ポスト阿部の正捕手争い」に一定の決着がついた。『令和の巨人軍』では、炭谷でも小林でもなく「
4.次のエースは誰だ⁉
開幕13連勝を達成し今季の巨人軍を牽引した“絶対エース”菅野。『令和の巨人軍』では、「仮に流出となれば、その穴は(略)上原のメジャー移籍時より、チーム編成上において遥かに大きい。近い将来、巨人は長年スーパーエースに依存し続けた代償をどこかで払うハメになるかもしれない」と、エースのメジャー移籍をフライング気味に危惧している。
今季の無双ぶりを見ても、先発陣における菅野への依存度はあまりにも高く、新人王争いをしている2年目の戸郷、復活を果たした畠、あるいは高橋や直江らがその穴を埋めるのかどうか。コロナ禍でメジャーの運営も来季以降は不明、菅野の心の裡はわからないが、はたして次世代エースの台頭となるか、それともFA補強でその穴を埋めるのか……。
5.名脇役、募集中!
2019年の巨人はリーグ優勝を果たしたものの、「総合力」という点では、まだまだ発展途上と言わざるを得ない状態だった。それはソフトバンクに4連敗を喫した去年の日本シリーズの結果を見れば明らかである。必要だったのは、坂本・丸・岡本以外の打線の充実、代打の切り札、中継ぎ陣といった“脇役”たちの台頭と活躍である。「名脇役たちの存在はチーム力を底上げする。(略)映画でもドラマでもスターを漠然と並べるだけでは、いい作品は作れやしないのだ」と『令和の巨人軍』では指摘しているが、今季ジャイアンツはどうだろうか。
「募集中!」だったポストに人材が殺到。
最後に、『令和の巨人軍』の表4(ウラ)の帯にある言葉を紹介する。そのひとつには、「ドラフト会議での“クジ運”を祈る」とある。はたして今年は――。「令和の巨人軍」の行く末を占うドラフト会議は、6日後に行なわれる。
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