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なぜソフトバンクはロッテに弱いのか? 柴原洋さんに聞いてみた

文春野球コラム ペナントレース2020

 ホークス3年振りに見事リーグ優勝! 最高なシーズンにする事が出来た。

©ノボせもんなべ

 だけど、戦いはまだ終わっていない。最終目標は日本一。それを果たすためには、クライマックスシリーズで勝ち上がることが必要になる。

 となれば、やはり気になる。

「今年もロッテに苦戦した」

 昨年の対戦成績8勝17敗に続いて、今シーズンもロッテ戦には本当に苦しめられた。

 何故ロッテにだけ?

 ロッテには井口監督、鳥越ヘッド兼内野守備走塁コーチ、吉井投手コーチ、清水バッテリーコーチ、的場戦略兼バッテリーコーチ補佐と、元ホークスの方が多い。だから、ホークスの戦術を見破られているのでは無いか? だとしたら恐ろしい。

 でも、プロの世界。そうだったとしても、すぐに対策を講じるに違いない。じゃあ何故2年連続ロッテに苦戦したんだ。気になり過ぎてソワソワが止まらない。

 僕の脳でいくら考えても答えは出ない。どうしたものか。そうだ! 井口監督、鳥越ヘッドの事を良く知るあの方に聞いてみよう!

 その人は、井口監督と同じ歳かつ同期入団で仲良し。もちろん鳥越コーチともチームメイトとして共に戦ってきた。そして、僕とはテレビやイベントでご一緒させて頂いている、現プロ野球解説者の柴原洋さんに電話をした。この方なら何か知ってるに違いない。

©ノボせもんなべ

柴原さんが語る“ロッテに苦しめられている理由”

――柴原さん! ズバリ何でホークスはロッテにだけ負け越しているんですか?

「それ俺も聞きたいんだけど~」

 うそーん! でも、そりゃそうだ。本当の事なんて誰にも分からない。

 では、まずは大学時代から一緒にプレーしてきた井口監督について聞いてみた。

――井口監督はどんな方なんですか?

「井口は一番良いやつ!」

 色んな方にお会いしている柴原さんが一番良いやつという人。実績のみならず人間的にもスゴイ方なのだ。

「人の悪口や、弱音を吐いているのを一回も聞いた事がない。大学時代の選抜チームの時から一緒だけど昔からチームをまとめるリーダー的存在だったし、毎年49年会という同学年の集まりがあるけど、その時も皆の事を気にしている。井口は監督には向いてる!」

 同期の柴原さんをここまで言わしめる井口監督は監督になるべくしてなった方なのだとしみじみと感じた。

――では、ヘッドコーチの鳥越さんはどんな方ですか?

「野球に厳しい人! 相手に関係なく思った事はちゃんと意見する人。だからホークス選手からしたら怖い存在と思ってる人も多いんじゃないかな」

 僕も鳥越コーチがホークスのコーチをされている時に、選手に厳しく指導する姿を見ていた。全然違うロッテのトップのこの2人のバランスがかなりマッチしていると柴原さんは言う。さらに柴原さんはこう続けた。

「去年のシーズン後に、何でロッテがホークスに勝ち越したのか井口に聞いたんだよ!」

 おー! まさか監督ご本人に? 勿体ぶってないで早く聞かせて下さーい! 何と返って来たんですか?!

「何もしてないよ。って言ってた(笑)」

 くぅー! そりゃそうかー! もし何か秘策を使ってたとしても言ってくれるはずは無い。では、ホークスがなぜロッテにだけずっと苦戦しているのか、柴原さんの見解を聞いた。