関係者が感じた“優佳さんの凄み”
水泳連盟の関係者も、優佳さんがインタビューに応じることは知らなかったという。
「連盟からは頼んでいないと思います。それよりも本人が、いま思っていることを伝えたかったから話したのでしょう。私も記事を読みましたが、彼女の葛藤や思考過程、それに瀬戸への思いが伝わってきた。さすがアスリートという強さを感じましたね」(日本水泳連盟関係者)
この関係者2人に共通しているのは、今回の行動は「いかにも優佳さんらしい」と感じていることだ。誰かに担がれて出てきたという説には、どちらもリアリティを感じていないという。
さらに水泳連盟関係者はこう続ける。
「優佳さんの凄みを感じました。大也がやらかしたこと、トップアスリートらしからぬ甘さやダメさも、報道で表に出ていなかった部分まで晒け出して語っている。
あの言葉は多分、世間というより大也ただ1人に向けられているのではないかと感じました。『あなたのどういうところが駄目だったか、何が問題だったか、気づくべき、変わるべきところ』を指摘したわけです。
アスリートとして培った優佳さんの強さ
これで本人も、優佳さんも、世間さえも大也の問題点を知ることになりました。指摘された部分を変えられるかどうかを、みんなが見ている。つまり、公開の場で覚悟を突き付けたと言っていいと思います。大也を見守る先頭に自分が立つことで、世間の空気を一気に変えてしまった。なんて力強いんだと思いました」
その言動から浮かび上がってくるのは「愛情を失わず夫を支える健気な妻」という姿ではない。瀬戸の不倫という最悪の出来事さえも、状況を好転させる機会にする。この転んでもただでは起きない精神は、アスリートとして培った優佳さんの強さを物語っている。
果たして瀬戸にそれを受け止める度量があるかないか。問題はそこに集約されることとなった。