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「今は最終段階に突入しています」
「この2010年の事件以来、中国は十分な時間をかけて、サラミを薄く切るように状況を変えてゆく『サラミ戦術』を続けてきました。まずは、一番外側の排他的経済水域まで船を入れて、そこでの滞在時間を延ばしていく。それに日本が慣れっこになったところで、次は最も近い領海に入る――。徐々に既成事実を積み上げることで、有利な立場を得ようとしてきたのです。今は最終段階に突入しています。今後は領海内への侵入が恒常化した状態を作り上げていくつもりでしょう。
さらに中国は、尖閣諸島で中国海警局が活動している映像を、中国中央電視台(CCTV)の国際テレビ放送を通し、世界に向けて積極的に発信しています。この宣伝によって、在日メディアの特派員の中には、尖閣が中国の施政下に置かれていると誤解している人も少なくありません。今後も、尖閣諸島の領海内に中国船が留まることができているというエビデンスを積み上げ、『尖閣は中国の施政下にある』と、世界に向かって発信していくことでしょう」
中国の勝手な主張に対抗するためにも、日本は尖閣諸島を実効支配しているという根拠を積極的に示していかなければならない。そのためには何が必要なのか――。
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他にも山田氏が、中国が今年に入り活動を活発化させた理由などについて語った「『尖閣奪取』中国に王手をかけられた」インタビュー全文は、「文藝春秋」12月号及び「文藝春秋 電子版」に掲載されている。
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「尖閣奪取」中国に王手をかけられた
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