2020年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。シェア部門の第5位は、こちら!(初公開日 2020年5月24日)。

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 もはや一つの社会現象となった「#検察庁法改正案に抗議します」。一時は強行採決も辞さない構えを見せていた安倍内閣も急遽方針転換、5月18日に今国会での成立を断念すると報じられました。しかし事態はこれで収まらず、20日に黒川検事長と新聞記者の賭けマージャンが「週刊文春」にスクープされると翌21日は黒川検事長が辞表を提出。はっや。ポーカー賭博で御用となった際の謝罪会見で着用していた柴田勲さんのトランプ柄セーターを思い出す間も無い、何とも呆気ない幕引きでした。

 政治家、官僚、マスコミがくんずほぐれつやっている間に、芸能人は芸能人で「政治的発言」をめぐる熱い領土争いを繰り広げる、こちらテレビの世界のお話です。17日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)、この日番組では件の「#検察庁法改正案に抗議します」を取り上げ、検察庁法改正案についてはツイッターで知った、自分は勉強していないのでツイートしなかった、実際に「ハッシュタグをツイートして」と頼まれた……etc.の自説を展開したのは、コメンテーターであるタレントの指原莉乃さん。

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指原莉乃さん

「私テレビで失敗しないので」の人がまさかの炎上

 指原さんの発言により、タイムラインはすぐさま炎上の様相を呈していました。「芸能人はハッシュタグをツイートするよう圧力を受けていた!」とセンセーショナルに報じるまとめサイトや「指原はやっぱり賢い」と絶賛する人たちの一方で「芸能人が何も考えずにツイートしたような印象操作をしてる」と嫌悪感を露わにする人、はたまた「指原は安倍首相とご飯に行ったりしてるから政権寄りの発言をする」と不穏な邪推をする人まで、否定的な意見の多さにも驚きました。だって指原莉乃さんといえば「私テレビで失敗しないので」の人だから。彼女が実際に何を語ったのか、ツイートやネットニュースでなく、実際の映像を振り返ってみましょう。