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東日本大震災とリアル「ヤシマ作戦」

 社名のゲヒルンはNERVの前身となる組織から採った。趣味が高じ、先のアカウントで防災情報を発信し始めた1年後、東日本大震災が発生する。

 
デザイン監修した特務機関NERV指定の防災備蓄品は、超人気商品
 

「実家が宮城県石巻市の海岸から数百メートルの場所にあり、津波発生後は家族と一時連絡が取れなくなりました」

庵野監督との対面「特務機関NERVの石森くんです」

 そうした状況下でも節電を呼びかける「ヤシマ作戦」など不眠不休で防災情報を発信。一昨年に開始したスマートフォン用サービス「特務機関NERV防災アプリ」は非常時でも迅速に情報を取得できるよう広告を入れず、ユニバーサルデザインを心がけた。

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特務機関NERV防災アプリ
オフィスには司令室、作戦室が

「関係者の会食で偶然隣に座った庵野監督に『特務機関NERVの石森くんです』と紹介された時は、緊張のあまりおしぼりを渡すのが精一杯でした(笑)」

写真=鈴木七絵

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「週刊文春」LINEアカウントより配信の特集記事には、他にも「原色美女図鑑mini 綾波レイ&式波・アスカ・ラングレー」を始め、詩人・最果タヒのエッセイやフィギュアスケーター・田中刑事のインタビュー、アニメビジネス研究の第一人者・数土直志の評論などを掲載している。