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充実した高校生活。好きな人との温泉は「拷問」だった
高校生になった彼は、中学時代から一転、男女問わず大勢の友達にめぐまれます。ひょんなことから同級生の長谷川こと「ハセ」と仲良くなり、気づいたときには友達以上の関係を望むようになっていました。
しかし、当然ハセに想いを伝えることはできず……一緒に温泉に入ったときも、ハセの前で変に緊張しないよう、自分が男が好きなことがバレないように耐え続けます。
温泉の帰り道、友人たちと「恋バナ」で盛り上がります。ハセは自分が「津田さん」という女子生徒が好きなことを認めながらも、「七崎が女だったら、俺たち付き合ってたよな」と言います。
それは嬉しくもあり、「男のお前とは付き合えない」とはっきり告げられた瞬間でもありました。
自分が男に生まれたことに悔いはない……けれど、ハセと付き合えない事実に苦しみます。
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コミック『僕が夫に出会うまで』では、高校卒業後の彼の様子も描いています。単行本は4月22日に全国書店・主要電子書店で発売されます。
第1話~第3話を読むにはこちらから。母親へのカミングアウトを描いた番外編も公開しています。
七崎良輔さんによる原作エッセイ『僕が夫に出会うまで』も併せてお楽しみください。