「どんだけ~」は語尾伸ばし・手の動作・甲高い声の3要素で定義できる
何を持って、“変化形”と判断したかを説明しよう。30番組を分析すると、「どんだけ~」とは、こう定義することができる。
つまり、この3条件が揃えば、「どんだけ~」の“変化形”と言うことが可能なのだ。例えば、2の「手の動作をつける」について、右手人差し指を左右に動かす以外の主なアレンジとしては、「まぼろし~」は両手を左右に広げる、「背負い投げ~」は背負い投げのポーズを取るなどがあった。
ただし、判断が難しい場合もある。例えば、「語尾を伸ばす」「手の動作をつける」の2条件が整っても、「甲高い声」ではないケースがあった。2020年12月25日の『ぴったんこカン・カン』(TBS系)では、クイズの解答として「ホットドッグ~」と語尾を伸ばし、人差し指を司会の安住紳一郎アナに向けていたが、低い声のため、これは“変化形”にはカウントしなかった。
一方、2020年11月8日の『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)では「ウーパールーパー!」と言いながら、両手を広げていた。ウーパールーパー自体がそもそも語尾を伸ばす単語ではあるものの、同時にアクションをとっていたため、「どんだけ~」の変化形と考えた。
「手の動作」のない“変化形”を挙げてみた
このように3つの条件が明確に当てはまれば、すぐに“変化形”と結論づけられるが、物事には例外がつきものだ。わかりやすい「手の動作」がなくても、“変化形”と判断した主な例を挙げてみる。
【1】手に持っているモノを動かす(2021年1月2日テレビ東京系『新春!お笑い名人寄席2021』)
番組MVPに輝いたIKKOが大きなお年玉袋を両手で前に突き出しながら、「お正月のお年玉~」「ニコタマ~」と叫ぶ。このように手に持ったモノを動かしていたので、これは変化形と判断した。
【2】カラーテロップで「~」を使って強調(2021年1月23日日本テレビ系『1億3000万人のSHOWチャンネル』)
IKKOが自らナレーションを入れ、甲高い声で「人任せ~」「他力本願~」「点灯~」などと語尾を伸ばしている。カラーテロップで強調しており、変化形と判断。