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「まいにちはまいにちおなじじゃない」

「まいにち」

いつのまにか
きのうがどこかへいってしまって
きょうがやってきたけど
どこからきたのかわからない
きょうはいつまでここにいるのか
またねてるあいだにいってしまって
まっててもかえってこないのか

カレンダーにはまいにちが
すうじになってならんでるけれど
まいにちはまいにちおなじじゃない
ハハがしんでチチがひとりでないていたひ
そのひはどこへもいっていない
いつまでもきょうだ
あすがきてもあさってがきても

 今日はありがとうございました。中野さん、ありがとうございました。

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中野 ありがとうございました。素敵です。楽しかった~~!

司会 最後に、今日のお客さまを代表して油井様と北野様からお二人に花束を贈呈していただきます。

(観客のお二人から花束が贈られる。内田也哉子さん、中野信子さんが客席に降り、拍手に送られ客席の間の通路を通って退場)

 

text:Atsuko Komine
photographs:Kiichi Matsumoto

*内田也哉子さんが朗読した詩の出典:谷川俊太郎『バウムクーヘン』ナナロク社、2018年

プロフィール

うちだややこ
1976年東京都生まれ。樹木希林、内田裕也の一人娘として生まれ、19歳で本木雅弘と結婚する。エッセイ、翻訳、作詞、ナレーションのほか音楽ユニットsighboatでも活動。著書に『会見記』、『BROOCH』(ともにリトルモア)、樹木希林との共著『9月1日 母からのバトン』、翻訳絵本に『ピン! あなたの こころの つたえかた』(ともにポプラ社)、『こぐまとブランケット 愛されたおもちゃのものがたり』(早川書房)などがある。

なかののぶこ
1975年東京都生まれ。脳科学者。東日本国際大学特任教授。京都芸術大学客員教授。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。医学博士。2008年から10年まで、フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務。著書に『サイコパス』、『不倫』、ヤマザキマリとの共著『パンデミックの文明論』(すべて文春新書)、『ペルソナ』、熊澤弘との共著『脳から見るミュージアム』(ともに講談社現代新書)などがある。

なんで家族を続けるの? (文春新書 1303)

内田 也哉子 ,中野 信子

文藝春秋

2021年3月18日 発売

『週刊文春WOMAN』2021年春号では、『なんで家族を続けるの?」の刊行を記念して、又吉直樹さんと内田さん、中野さんの鼎談「なんで家族を続けるの? 特別編」を掲載しています。あわせてお楽しみください。

週刊文春WOMAN vol.9 (2021年 春号)

 

文藝春秋

2021年3月22日 発売