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「『一緒に死のう』と誘い出してエッチなことを…」

 捜査関係者によると、西田容疑者はわいせつ目的誘拐についても容疑を認め「死にたいという女の子を『一緒に死のう』と誘い出して、エッチなことをしようと思っていた」と供述しているという。

 近年、自殺願望のある女性を食い物にする卑劣な凶悪事件が目立つ。

 特に世間に大きな衝撃を与えたのが、神奈川県座間市の自宅アパートで男女9人をロープで首を吊って殺害し、遺体を解体していた白石隆浩死刑囚だ。9人のうち多数の被害者が自殺願望を持っていた。最初の被害者となった当時21歳の女性はTwitterで自殺に関する投稿をしており、これを見た白石死刑囚が「首吊り士」というアカウントからダイレクトメールを送り“釣って”いる。

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白石死刑囚 ©文藝春秋

 白石死刑囚は法廷でなぜ自殺願望のある女性ばかりを狙ったのかを問われると「口説きやすい。操作しやすい」と言ってのけた。白石死刑囚は、殺害した8人の女性いずれにも性的な暴行を加え、現金を持っていた被害者からはそれを奪い、あらゆる自らの欲を満たしていた。

コロナ禍で多発する心中や心中未遂

 新型コロナウイルス禍で自殺は増加傾向にある。厚労省のまとめによると、2020年の自殺者数は2万1081人で、11年ぶりに前年を上回った。毎日、50人以上が自殺していることになる。心中や心中未遂は多く発生しており、2021年3月には浜松市天竜区の山中で、ネット上で知り合った33歳の無職の男と15歳の中学3年の女子生徒がテント内で練炭自殺をしようとして、女子生徒だけが死亡した事件も発生した。

白石被告が使用していたTwitterアカウントの一つ

 自殺に関するインターネット上のサイトも多くあり、身勝手で痛ましい犯罪がマッチングされないことを祈るばかりだ。