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「今日のメイクは『生きのいいゾンビ』っていう感じです(笑)」

――初デビューシングルのオヒロメ、いかがでしたか?

のん 楽しかったです。初の学園祭ライブ。「のんシガレッツ」で、何度かリハーサルを重ねて方向性を考えていったのですが、すごく素敵なメンバーがそろったのではないかなと思っていて。格好いいガールズバンド完成! という感じで嬉しかったです。

――雨の中でもたくさんのお客さんが乗りに乗っていましたね。

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のん 嬉しいですねー! ステージの高さがなかったので、後ろのほうまでお客さんの顔が見えなかったのが、ちょっと惜しかったのではないでしょうか。

 

――実は、女子美のオープンキャンパスに来たこともあるんですよね。

のん そうなんです。杉並キャンパスのほうでした。高校3年のとき進学を考えていて、美大に行きたいなあと思っていて。絵を描くのが好きなので、勉強してみたかったんです。一人で女子美のオープンキャンパスに行って、デッサンの体験授業を受けました。そのときの先生には最後に講評していただいたり、家から持っていった自分が描いた絵を見てもらったりしましたね。女子美は、才能ある女の子たちが集って、自由に絵を描いたり、こうやって学園祭を開いたりしていて、すごく楽しそうですね。

――いま、音楽活動を続けるうえで目標はありますか?

のん オリジナルの曲をたくさん作って、みなさんにいっぱい聴いていただきたいなと思っています。ライブも精力的にやっていきたい。楽しく、派手に! やっていきたいです。今回のトラックのステージはすごく気に入っていたんですけど、雨漏りで実現しなかったので、リベンジしたいですね!

「女子美、入りたかったぜ!」

――そもそも、どうしてトラックで乗りつける「ゲリラライブ」をやってみようと?

のん トラックで乗りつけて、ライブが終わったらバッと去るというイメージを実現してみたかったんです。新しい形、インパクトのある形でデビューしたいって思っていて、どうしたら一番インパクトがあるかなって考えていたんです。

――デビューシングル『スーパーヒーローになりたい』は高野寛さんが作詞作曲です。最初聴いたときの感想は?

のん 最初聴いて「あー、完璧!」って思いました。タイトルはもともと「真夜中の野生」だったんですけど、夜のイメージより、のんは昼にいたいなあと。もともと「スーパーヒーローが大好きなんです」と伝えてあったので、高野さんやスタッフの方々と相談して『スーパーヒーローになりたい』がいいんじゃないかということになりました。

 

――いま、「この人まで?」という思いもよらない大御所の方から楽曲提供を受けているとか……。

のん いや、どうなっているんだろうなと思いますね。みなさん、すごい気さくに受けてくださっていますが……。ふふふ。もうなんか、(すごく申し訳なさそうな顔で)「恐縮です!」って言う間もなく、憧れの方々が素敵な曲を書いてくださっています。私は、生意気娘、怖いもの知らずでいこうかなって思っています。大御所の方々にかたっぱしからあたっていこうかなって(笑)。今後も面白いことをたくさんやっていくつもりなので、楽しみにしていてください!

写真=三宅史郎/文藝春秋