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「A子は都内有名私立大学卒業の帰国子女。中学、高校とソフトボール部で腕をならし、大学も運動部に所属していた。会にはA子と同じ大学出身の若手社員が複数いた」(テレビ朝日社員)

参加者は膨らみ、テキーラを浴びるほど飲んで…

 23時30分頃、鉄板焼き店を出た一同は渋谷に移動。2次会会場となったカラオケ店「パセラ渋谷店」の6階の大部屋にはいった後、さらに社員2名が合流した。店2軒を“ハシゴ”した大宴会の参加者は合計10名となった。

 ちなみに「パセラ渋谷店」はこの日は通常営業をしており、午前5時まで店を開けていた。緊急事態宣言に伴って、東京都は休業したカラオケ店には協力金を支給しているが、同店は協力金を申請していなかったという。前出・テレビ朝日社員が続ける。

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2次会の会場となったパセラ渋谷店 ©文藝春秋

「10名中、6名の社員はいずれも入社2年~4年の若手社員で、多くが体育会系出身。参加したある男性スタッフは過去にコロナ感染者を出した多人数での『飲酒パーティ』にも参加したことがあり、濃厚接触者として、しばらくの間出社を禁止されたこともあります。この日もテキーラなどのアルコール度数の強いお酒をたくさん飲んでいたと聞いている」

泥酔して帰宅しようと、踊り場から外に出ようとした

パセラ渋谷店。A子さんは5メートルの高さがある2階の窓から転落した ©文藝春秋

 27時30分頃、泥酔したA子さんは帰宅の意思を示し、一人でカラオケ店の部屋を出た。A子さんは何故かエレベータを使わず非常階段で1階まで降りたものの、「1階のドアには鍵がかかっており、外には出られなかった」と語っているという(この点についてパセラの担当者は、「鍵はかかっておらず、しかも8月12日には所轄の消防署が調査に見え、消防法上問題がないことが確認されました」とコメント)。A子さんは再び非常階段を上り、1階と2階の間にある踊り場へ。この踊り場から、看板やパイプなどの出っ張りをつたって、店から出ようとしたところ、足を滑らせ落下。左足を骨折し、救急搬送されたという。