開会式直前の関係者“辞任ドミノ”に始まり、メダル候補のまさかの敗戦やダークホースによる下馬評を覆しての戴冠劇、コロナ禍で開催され、明暗含めて多くの話題を呼んだ東京オリンピック。ついにその長い戦いも閉幕しました。そこで、オリンピック期間中(7月23日~8月8日)の掲載記事の中から、文春オンラインで反響の大きかった記事を再公開します。(初公開日 2021年7月27日)。
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中央区晴海にある東京五輪・パラリンピック選手村付近。
出会い系アプリ「Tinder」を起動すると引き締まった肉体でポーズをとり、これみよがしに自信に満ちた肉体美を魅せる選手たちが男女どちらも確認できる。プロフィールの背景には五輪のエンブレム、自国の国旗や競技名が書かれ《Here for the olympics!》、《Olympic Games Tokyo2020》、《2020 Olympian》などと自ら東京五輪に参加することを表明し、自身のInstagramを紐付けている選手もいる。競泳、柔道、ラグビー、レスリング、陸上…競技種目も多種多様だ。
出会い系アプリに登録する五輪アスリートがたくさん!
選手村内の感染が危惧され、バブルの穴が叫ばれていた開会式前日の7月19日以降、「文春オンライン」特集班のもとに複数の「五輪選手の出会い系事情」に関する情報が寄せられた。
《五輪選手とTinderで繋がれる》
《日本人でモテるのは男性より女性、和服や着物写真に飛びついてきた》
「物理的な接触は避ける」との行動ルールがあるはずだが…?
しかし、今回は異例のコロナ禍の中でのオリンピック開催だ。選手はもちろんコーチ、関係者も感染防止のための「行動ルール」が定められている。
「具体的には、ハグ、ハイタッチ、握手など物理的な接触を避ける、事前に提出した接触者リストに記載のある人とのみ一緒に過ごすようにするといった文言が書かれ、訪れることができる場所についても細かく定められています。宿泊施設を離れることができるのは、試合会場や事前に届け出たごく限定的な場所に行くときだけ。散歩をすることや、観光地、ショップ、レストラン、バー、ジムなどに行くことは禁じられています。
各規定に違反した場合には懲戒措置が取られる可能性があり、最も重い処罰が下ると永久的に大会へ参加することができなくなります。22日には、複数回のプレーブック違反が確認された外国人関係者に対し、厳重注意やIDカードの効力1日停止処分などを行なったことを、組織委員会の岩下剛警備局長が明かしています」(スポーツ紙担当記者)