実際にTinderを使用したA子さんのもとには…
厳しい行動規制が課せられていても何とか「出会い」を求める五輪選手たち。
取材班は、実際に「Tinder」を使用し複数の選手と今も交流をとり続けている中央区在住のA子さん(20代・会社員)に話を聞いた。
独身のA子さんのアプリの待ち受け画面は着物姿。彼女は英語も堪能で留学経験もある。開会式前日の7月22日以降、11名の選手、関係者と連絡をとりあったという。
「本当にアプリ上にオリンピック選手がたくさん出てきて驚きました。最初は本物かどうか疑っていたのですが、プロフィールにはInstagramアカウントも紐づいていて、そこに開会式の写真や競技中の写真があがっており本人だと思いました。なかには25日にはすでに決勝進出を決めている選手もいました。
マッチしたら最初はフランクに『Hey What's up』や『Hello』『Hey』という感じでメッセージが送られてきて会話が始まりました。そこから、『どこにいるの?』という会話になりました。こちらが選手村や開会式について、色々と質問をしても、一応答えてはくれましたが、それよりも直接会えるかどうかを気にしている様子でした。選手村の近くに住んでいることを伝えると、誰と住んでいるのかなど聞かれました」
「選手村に来られる?」というメッセージが…
A子さんのメッセージ履歴には、こんな選手とのやりとりが残されていた。
「I'm watching Olympic games on TV all day.(一日中オリンピックをテレビで見ているよ)」(A子さん)
「good. But I need meet you. Not from tv.(いいね。でもテレビじゃなくて君に会いたい)」(ある参加選手)
「Would like to see u. Bad that we cannot leave the village.(君に会いたいけど、選手村を離れられない)」
「Do u come here?? (ここ=選手村に来られる?)」
「選手村には入れないことを伝えると、そこで多くの選手から返事が途絶えてしまいました。選手のなかにはどうやったら私を連れ込めるか模索している人もいました。開会式前日と開会式のお昼過ぎまでが一番メッセージのやりとりが多くて、ひっきりなしに通知がきていました。