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「役者復帰」を決めた理由

伊藤 でも一方で、それでも応援して下さる方がたくさんいてくれるわけです。お手紙を下さったり、SNSでも励まして下さった。井口さんはじめ『惡の華』チームの皆さんも、いろいろ批判されてしまうリスクがあるのに、発信して下さっていた。そういう皆さんにどうしたら応えることができるだろう、と考えていくと、自分にできるのはやっぱりお芝居しかないんです。それが役者を続けようと決めたいちばんの理由です。

井口 起こしたことへの反省はもちろん、この1年近くの間に健太郎さんはものすごくいろいろなことを考えたと思うんです。その葛藤があって、ようやくここまで来たわけですね。

井口昇監督 ©松本輝一/文藝春秋

 また、芸能活動の自粛を続ける中で、これまでの自身の仕事と向き合う場面もあったという。

井口 活動を休んでいる間に、映画やドラマの観方が変わるようなことはありました?

伊藤 はい。映画やドラマはよく観ていましたが、最初はいいなあ、羨ましいなあという感じです。コロナ禍でもあり、外出しにくい中で、僕は映画やドラマにすごく励まされました。エンターテインメントに救われたと、身をもって感じました。自分はすごく素敵な仕事をさせていただいていたんだと、あらためて思った。お仕事をいただいていたときの自分に、いま自分が思っているほどありがたいと感じていたか、と聞いたら自信をもっては答えられないだろうと。

 現在は10月の主演舞台に向けて、しっかりと準備を進めているという。

伊藤 この1年を5年にも10年にも感じていましたが、ちょっと前、同じ事務所の子がオーディションを受けるというので、課題の練習に付き合ったことがあったんです。久しぶりに芝居をしてみて、すごく楽しかった。芝居って楽しいなあ、まだその感覚は僕の中に残っていました。

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 9月28日発売の「週刊文春CINEMA!」では、事故後、伊藤と井口監督が初めて顔を合わせた瞬間のエピソードや、井口監督が今の伊藤にオファーしたい役柄など、2人だからこそ語れる“再始動対談”を4Pにわたって掲載している。

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