1ページ目から読む
3/3ページ目
“アナログの笑い”と“デジタルの笑い”
だが、そんな彼らがついに日の目を見るときが来た。第6世代は昭和の時代に生まれていて、物心ついた頃にはインターネットも携帯電話も一般的ではなかった。そこからデジタル文化が急速に普及して、社会が一変するところを目の当たりにしている。
だからこそ、彼らはアナログとデジタルの両方に適応する力を備えている。昔ながらの過激で泥臭い笑いも知った上で、今の時代に合ったスマートな笑いを提供することができるのだ。YouTubeチャンネルが人気のかまいたちなどは、その象徴的な存在だろう。
たしかに第7世代ブームの勢いはすさまじいものだった。しかし、ブームはいつか終わるものだ。時流に乗っていったんピークを迎えると、その後は急速に色あせて見えてしまう。
第7世代ブームが終わった現在のお笑い界では、もはや世代についてとやかく言われることはない。純粋に芸人としての実力だけが問われている。これからは第7世代の芸人もどんどん淘汰される時代に入るだろう。
もちろん、第6世代の芸人も安泰ではない。ようやく日の目を見た彼らの勢いはどこまで続くのか。ここからが本当の勝負どころだ。