「できることなら、またいつか一緒に暮らしたい」
――事件当時、まだ一緒に暮らしはじめて4カ月しか経っていない子供を2人残して家を離れていたことについて、育児放棄ではないかという声もあります。
「育児放棄したという気持ちはありませんが、それでも悪いのはすべて私だと思います。長男が警察の方に『Mの世話が辛かった』と話していると聞いて、そういう気持ちだったんだなと……。長男はもう大人だから大丈夫という感覚でいたのですが、お兄ちゃんだからって無理して我慢させていたのかなって思います。仕事がしんどくても、私が家に帰らないといけなかったんです。長男も誰かに甘えたかったのだと思います。会って謝りたいです」
――現在は長男とは会っているのですか?
「面会はできないので、13日に警察署に服や下着、お金を差し入れに行きました。お金は前に渡していた分を使っていなくて、残っていると聞きました。息子は『Mが可哀想で申し訳ないから、全部ちゃんと話します』と刑事さんに話していたみたいです。私も、どこで何があって、どうやってMが死んでしまい、最後に何を言ったのかを知りたいと思っているので、警察の方に聞かれたことには何でも答えています」
――長男が罪を償ったら、また一緒に暮らしたいですか?
「Mともっと一緒にいたかったし、いつか長男ももっと抱きしめたいです。長男は優しい子なんです。今も私のことを心配していると思います。私が仕事で帰りが遅くなるとMと2人で部屋を掃除してくれたり、Mが好きなカレーを私の代わりに作って食べさせてくれたり。17歳という遊びたい年頃なのに、給料を全部私に渡してくれたこともありました。オシャレもしたいのに、好きな事もできずにいたんです。Mも長男も大事で、私の子なのは同じ。できることなら、またいつか一緒に暮らしたいです……」
現在も捜査は続いているが、長男は全面的に容疑を認め、反省の言葉を口にしているという。