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一般会員として発言を続ける理由
いろんなスタイルがあるものだ、としみじみしてしまいます。
それにしても。退会するでもなく、一般会員として発言を続けるというのも、意外と険しいルートです。筆者もやってきたことではありますが、タロウさんは、なぜ続けられるのでしょうか?
「自分なりの関わり方をしている理由は、こんな感じです。
1.法的な問題も人権も気にしない団体を、教員、管理職も放置していることへの危機感。そういう人たちに毎日子どもを預けなければならないなか、リスクを解消したい。
2.もともと正義感はわりと強い。ノブレスオブリージュとは少し違うけれど、この土地にしがらみがなく、社会的に余力や忍耐力がある私のようなタイプの親が担うべきポジションがあると思うので。メンタルもまあまあ強いし……。
3.PTAも結局はほとんど女性で、シングル、非正規雇用など、弱者に負担を強いる構造。不平等なのに『平等』と言っている状況が許せない。その異様な世界が子どもたちからも丸見えで、悪影響を与えるのは困ると感じた。
4.自分の後から入ってくる保護者たち、あとに続く人のために、少しでも楽な世界を、半径数メートルだけでもつくりたい」
なんとかもう少し、今よりいい世界にしたい。そんなタロウさんの思いに、筆者もとても共感します。こんな人が増えたら、PTAもちょっとずつ変わっていけそうです。
【前編を読む】入会は強制的、前年踏襲が正義、やめるなんてズルい…“理不尽”がはびこるPTAのヤバすぎる実態