文春オンライン
マラソン中継の名物だった増田明美(57)の解説が一転して批判の嵐 東京オリンピック特有の“事情”とは《選手の恋愛を暴露》――2021年BEST5

マラソン中継の名物だった増田明美(57)の解説が一転して批判の嵐 東京オリンピック特有の“事情”とは《選手の恋愛を暴露》――2021年BEST5

2022/01/28
note

 別の新聞記者は「プライベートな情報をネタにすること以上に、今大会のテーマの1つに引っかかったことも大きかった」と解説する。

「東京オリンピックは大きなテーマの1つとして『ジェンダー平等』を掲げています。その“平等”の中には報道における男女の扱いの違いも問題になっていて、映像や写真、文章表現などについてもガイドラインが出ているほどです。女性アスリートについ使いがちな『美人アスリート』『ママさんアスリート』のような表現も注意が必要と指摘されているんです」

日本人最上位の8位でゴールした一山麻緒選手 ⒸJMPA

陸上界の外側に“見つかった”

 世間的にもそうしたジェンダー問題への関心が高まったことで、増田氏の“いつも通りの解説”への評価がひっくり返ったのだという。

ADVERTISEMENT

「増田さんの解説はプライベートなエリアでも容赦なくネタにしますし、女性アスリートに対しては料理や恋愛のようなテーマが登場することも多い。それが今回、陸上界の外側に“見つかった”というところでしょう。増田さんは57歳という年齢ですし古い価値観を持っているのも確かでしょうが、これまで陸上界では絶賛されてきたわけですから本人だけを責めるのも酷な感じはします。今後は小ネタの中でも特に恋愛に関わるものは封印されることが増えるんじゃないでしょうか」(同前)

 

 これまで絶賛されてきたものが、一転して批判の対象になる。その意味で、増田氏の解説もいかにも“東京オリンピックらしい”現象だったのかもしれない。

2021年 スポーツ部門 BEST5

1位:「嫌です。答えません」巨人・菅野智之“怒りの会見”の裏に、先輩投手からの批判
https://bunshun.jp/articles/-/51081

2位:「立浪からレギュラーを取る覚悟があるか?」伸び悩む森野将彦の才能を開花させた“オレ流指導”の一部始終
https://bunshun.jp/articles/-/51078

3位:「私は遣り切りました」女子バレー代表辞退を申し出た“必要だった選手”《中田久美前監督・五輪後初インタビュー》
https://bunshun.jp/articles/-/51077

4位:マラソン中継の名物だった増田明美(57)の解説が一転して批判の嵐 東京オリンピック特有の“事情”とは《選手の恋愛を暴露》
https://bunshun.jp/articles/-/51075

5位:体育の授業では「あれ?」と…家族の平均身長は174cm、ヤクルト尾花コーチの次女が語る“野球監督の娘の幼少期”
https://bunshun.jp/articles/-/51071

マラソン中継の名物だった増田明美(57)の解説が一転して批判の嵐 東京オリンピック特有の“事情”とは《選手の恋愛を暴露》――2021年BEST5

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー