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 昨年の新年のご近影でも、愛子さまのスーツに陛下がお召しのブルーを、トップスには雅子さまがお召しのホワイトを取り入れられ、同じようにお召し物をブルー系とホワイト系で揃えられていた。

2021年、新年をお迎えになった天皇ご一家 宮内庁提供

 だが、今年は愛子さまのスーツが公務でもお召しになれそうなより大人びたデザインである点と、アクセントとなるリボンのモチーフを取り入れられた点が、2つの変化だと思う。雅子さまがジャケットなどに好んで取り入れられるチャイニーズノット(チャイナボタン)のように、“愛子さまらしい”装いのアクセントを模索されているのかもしれない。

愛子さまのポンチョとふわふわのバッグ

 以前から、愛子さまはガーリーなモチーフを好んでファッションに取り入れていらっしゃるのではないかと拝察している。たとえば2019年3月、ご静養のためJR長野駅に到着された際に、愛子さまはアイボリーのポンチョをお召しになり、白いふわふわのハンドバッグには、可愛らしいリボンのようなモチーフがあしらわれていた。

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2019年3月、JR長野駅に到着されたご一家  ©JMPA

 2019年8月に那須どうぶつ王国を訪れられた際は、ブラックのトップスに合わせてお召しになったブルーデニムのウエストを、大きくリボンの形で結ばれていたこともあった。

対照的にシンプルで潔いローブ・デコルテのデザイン

 対照的に、冒頭で述べた全体的にシンプルで潔いデザインが際立つローブ・デコルテで愛子さまが示されたのは、ご成年という節目を迎えられたご自身のお立場や、プロトコール(国家間の儀礼上のルール)への意識だったのではないだろうか。

2021年12月5日、ご成年の行事に臨まれた愛子さま。愛子さまが黒田清子さんから借用されたティアラは、とても優美な曲線の上に細やかな細工が施され、美しいダイヤモンドがちりばめられている ©JMPA

 愛子さまの身長を生かした“Iライン”、近年成人された内親王方の中では唯一無二といえるマニッシュな印象のテーラードカラーのジャケット、ドレスとジャケットでリンクするような地模様など、いずれも上質な純白のシルクの潔さが映えるデザインだ。アップにセットされた御髪に煌めく紀宮さま(現・黒田清子さん)から借用されたティアラ、シャープで細めなデザインのネックレスもその印象を引き立てている。