各グループのファンを“気遣った”松潤の演出
ただ、結果的に実際に「フリフラ」を導入した12月30日の「ジャニフェス」本番は大好評だったという。アイドル誌編集者が振り返る。
「松潤は元々、ジャニーズの楽曲をかなり聴き込んでいるという評判はありました。『フリフラ』だけでなく巨大なムービングステージやド派手な特殊効果などもお手の物。嵐の中でも、もっとも“ジャニーイズム”を叩き込まれたメンバーでもあるんです。曲だけではなく、それぞれのグループのファンの特性まできっちり押さえていた」
例えばSexy Zoneの出番で、体調不良で活動休止中のマリウス葉のメンバーカラーのオレンジ色に『フリフラ』を調整するなど、各々のグループのファンを気遣った演出に称賛の声がSNSで上がったのも事実だ。
グループ同士のコラボ企画も好評だった。例えばKAT-TUNの亀梨和也とSixTONESのジェシーがツーショットのアップでカメラに映し出された瞬間は、会場を埋め尽くした4万人ものファンから大歓声があがった。
“演出家初仕事”は好スタート…?
前出のアイドル誌編集者はこう分析する。
「総合演出として指名されて以降、松潤はかなりナーバスになっていました。これまでは嵐のライブしか手がけたことがなかったですから、ある意味当然ですよね。ジャニーズ事務所のお偉いさんから話題づくりも兼ねて半ば“ムチャぶり”された構図。とは言えそこはプロ意識が高い松潤ですから、自分が納得行かないライブには絶対したくなかったんでしょう」
ジャニーズにとって初の試みとなった「ジャニフェス」も一旦は無事終わったが、松本自身はジャニーズファンの「熱烈ぶり」に改めて面食らっていたという。
「松本は『フリフラ』による“炎上騒動”にかなり驚いたようでした。ファンから叩かれる事に対してかなりナーバスになっていたようですよ。しかも主演映画の公開や主演ドラマの撮影などで立て込んでいる時期で、珍しく周囲に弱音を吐くこともあったそうです。
それでも各所から『松本さんしかいない』と説得され続け、ストイックに自分なりの総合演出を全うした。嵐グループ活動休止後の“演出家初仕事”は好スタートを切ったと言っていいのではないでしょうか」(前出・ワイドショーデスク)
思わぬ炎上騒動も乗り越え“大役”を果たした松潤。演出家としても今後は“ムチャ振り”ではない真っ当なオファーも舞い込んで来そうである。