「放射能は目に見えないから」歌います
岡宗 すみません、ありがとうございました。で、歌うの?
森山 じゃあ「放射能は目に見えないから」歌います。
(ギター、ハーモニカで弾き語り)
(会場から再び大きな拍手)
岡宗 ほんまにもう、ありがとうございます。俺が書いた本に、2人がこうして返してくれるっていうのは……嬉しいです。
森山 僕は実は活字が苦手で、活字恐怖症なんですけど、この本のスチャダラANIさんの話も面白かったし、薬師寺保栄さんとの話もよかったし、活字が苦手な僕でも3周できました。
御徒町 3回も読んだの? すごい。
森山 さっきJxJxくんも言ってたけど、この本を読むと岡宗さんの声が聞こえるっていうのは、うちのスタッフも言ってて。じゃあ岡宗さんのことを知らなかったらこの本面白くないの? っていう話になると思うんですけど……、それは僕にはわからない(笑)。
御徒町 それが気になって、僕の妻(本谷有希子さん)が物書きをしてるんですけど……。
岡宗 芥川賞作家だよね。
御徒町 妻にぜひ読んでって勧めたの。僕の妻って、表現に対して辛辣なんですよ。僕の詩もクソミソに言われるし。だからそこはすごく信頼していて。それで読んでもらったら「実に面白い」って言ってたので、「よかった、友達だから面白いのではなく、読み物として面白いんだ」と。
堀 本谷有希子さんからのお墨付き、出ましたよ。
岡宗 俺、今日、事故とか起きないかな……。本当、ありがとうございます。僕もケツの穴まで見せようという覚悟をしてがんばって書きました。僕は今44歳なんですけど、22歳で東京に出てきて、いろんな人にお世話になって、お礼がしたかったんですよね。お世話になったことをちゃんと書きたかったし、恥ずかしいことも書きたかった。どうせそんなカッコいい人生でもないし。でも「カッコ悪いくせにカッコつけるのだけはナシ」っていう思いはあったから。でね、何年も前に、僕に「本を書きなさい」って言ってくれた方が、今ここに来てくれましたので、お呼びしたいと思います。大根仁監督です!