――先ほど「オーディションが終わってから休んでいた」とおっしゃっていたのは、そういう理由だったんですね。
YUNA 中学1年生からずっと練習生として生活をしていたので、こんなに長いお休みは久しぶりでした。中高時代に経験できなかった普通の生活をしてみたら、「こういう生活もいいな」って思うようになったんです。
お休みしているときには、アメリカへの留学も考えていました。
――アメリカへの留学ですか。
YUNA 英語を喋れるようになりたいんですよね。私は“日韓のハーフ”なので、幼いころから日本語も韓国語も喋れました。我が家ではそれが普通だったけど、実はすごく特別なことだったんですよね。言語がいくつか喋れると、それだけで世界が広がるじゃないですか。
もし英語も喋れるようになったら「もっといろんな世界に行けるんじゃないか」と思って、前から独学で勉強はしていたんです。でもやっぱり、現地に行って学んだ方が絶対にうまくなるな、と。
実際に私自身、「日本に来てから、より自然に日本語を話せるようになったね」って周りから言われるので、言語を勉強するなら現地に行くほうが絶対にいいと思っています。
「カメラの前に立ち続けたい」と思った理由
――しかし、結果としてアメリカ留学ではなく芸能界復帰を選択しました。どういう意識の変化があったのでしょうか?
YUNA “カメラの前に立つ楽しさ”が忘れられなかったんです。先ほど言ったように、お休み中はアメリカ留学を考えていたので、お仕事のオファーはほとんど断っていました。
でも、「最後に記念として、記録を残したいな」と思って、お仕事じゃない撮影をしてもらったんです。そこで久しぶりにカメラの前に立ったら、やっぱり楽しくて……。「アイドルとしてではなくても、カメラの前に立ち続けたい」と思ったんですよね。
それからSNSを再開して、お仕事のオファーも少しずつ受け始めて。オーディション後は芸能活動を続けるかたくさん悩んだし、迷ったんですけど、今はタレントとしてまたゼロから頑張りたいという気持ちです。
――ファンの方たちも、YUNAさんの復帰をすごく喜んでいましたよね。
YUNA ファンの方たちの存在は本当にありがたいです。実際にファンの声を聞けたのは、オーディションからしばらく経って、SNSを始めてからでした。リアルタイムでは怖くて視聴者の反応を見られなかったので。
オーディションでは自信がないところばかり見せてしまったのに、「私のことを応援してくれる人たちがこんなにいたの?」とびっくりしましたね。