文春オンライン

「『カバチタレ!』の東風先生のアシスタントに入ったら、周りがケタ違いにうまくて心が折れかけました」 関西サラリーマンの‟ゆるい友情”を描くマンガ家・新藤たそが‟衝撃を受けた”修業時代のできごと

新藤たそさんインタビュー#2

2022/03/14

source : ライフスタイル出版

genre : エンタメ, 読書, 娯楽

note

『ギャグマンガ日和』がずっと好きだった

――では、その頃の忘れられないエピソードなどはありますか?

新藤 えっと、そうですね。入った当初は周りのアシスタントの方全員がケタ違いにうまくて、マジで心が折れかけました。本業の関係で土日しか入れなくて、覚えるのが遅くて焦ったり……。今でもめっちゃ記憶にありますね。

――では、単行本発売にあたって東風先生から何か言葉をかけてもらったり?

ADVERTISEMENT

新藤 はい。お祝いの言葉をいただきました。

――東風先生の他に好きなイラストレーターやマンガ家がいたら教えてください。

新藤 イラストレーターでは、みなはむさんっていう方にずっと憧れています。色遣いとか空気感が凄くって。マンガは小学生の頃は結構読んでいたんですけど、中学にあがる頃からあまり読まなくなったので……。そのなかでもずっと好きやったんが『ギャグマンガ日和』(増田こうすけ)です。気が抜けたような感じなのに上手やなって感じの絵が好きですね。

――やっぱり、ギャグ作品なんですね。お笑いやバラエティー番組もお好きだったりするんでしょうか?

新藤 劇場に行ったりするほどではないし、テレビでやっているのを見るぐらいなんですが、好きですね。バラエティー番組だと『世界の果てまでイッテQ!』が一番好きで、小さい頃からずっと見ている気がします。

©iStock.com

毎日、腹が千切れるほど笑っていた10代の頃

――前編で話が出た仲のいい幼馴染とはどんなことをして遊ぶことが多いんでしょう?

新藤 歩いて30秒ぐらいのところに住んでいるので、お互いの家に行ったり、心斎橋に行ったり。普通のことをして遊んでいます。

――幼稚園の頃からの付き合いでしたっけ?

新藤 はい。仲のいい子が何人かいて、特に幼馴染ふたりとは長いです。小中高は本当に楽しくて、毎日、毎日、腹が千切れるほど笑っていました。あまりに楽しすぎて、卒業するのが不安だったぐらいです。