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山本さん自身に似ていた「ダメ恋女・理恵」
――1巻のあとがきで、「ダメ恋女 理恵編」の主人公・理恵について、「自分自身に似ているから、描くのがとても楽だった」と書かれています。どんな部分が似ていると思われますか?
山本 理恵は本当に若い頃の私に似ているんです。ミーハーで、人の表面しか見ていないところや、自分が思っていることをちゃんと言えないところ、理想があるのにそれに向かって努力しているわけでもなく、惰性で会社に行ってお給料をもらっているところも、若い頃の私そのものです。
理恵のなかでの「かわいい」は、細くて最新のファッションに身を包み、高い化粧品を使って、おしゃれな女性です。でも今の私は、女性のかわいさはそういう外見だけじゃないことを知っていますし、むしろ理恵のお姉ちゃんのように内面のかわいらしさが外に出ているパターンもあると思っています。最初は頑なに認めなかったそういう「かわいさ」を、徐々に受け入れていくというところも、私に似ていると思っています。