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「この第三者委員会の判断は、とても重要だと思います。公園で自慰行為を強要した時に現場にいただけで『自分は傍観者だから大丈夫』と思っていた生徒たちも、イジメを行っていたと認定されました。直接的にイジメに加担せず、静観して止めなかったという行為もイジメになるということです。

「死ぬ気もねぇのに死ぬとか言うなよ」とA子から言われた

 爽彩がウッペツ川に飛び込んで自殺未遂を図った件も、イジメと認定されました。ウッペツ川の事件は私が唯一、現場に駆け付けることができた事件でした。

 当初、C男は『爽彩が体育座りをしていたのを真似たら怒り出した』と私に説明していたのですが、実際は自慰行為の真似をしてからかっていた疑いがあることが今回の報告書からわかりました。また、爽彩本人からA子ちゃんに『死ぬ気もねぇのに死ぬとか言うなよ』と言われたと聞いていましたが、2019年の謝罪の会では私と弁護士の前でそうした不適切な発言をしたことは否認していました。しかし、一転して、現在はその発言について認めていて、事実だと認定されたことはよかったと思います……」

ウッペツ川 ©文藝春秋

学校、市教委が事件発生当初から適切に動いていれば…

 6項目のイジメを認定した第三者委員会の中間報告について、遺族の代理人は以下のようにコメントした。

「今回、第三者委員会からは6項目10件以上のイジメの認定を受けた。これまで報道で指摘されてきたイジメがほぼ裏付けられ、当たり前の結果がようやく得られました。しかし、認定までに要した3年という期間は余りにも長すぎる。なぜ、3年も経ってから、中間報告でイジメを認定したとコメントしたのか。

 被害者が教員の目の前で酷い目に遭い、ウッペツ川へ飛び込んだ事案は、警察、学校関係者を巻き込んだ大事件になった。道教委も繰り返し指導しており、学校、市教委が事件発生当初から適切に動いていれば、彼女は自死を選ばなかった。最後まで苦しんだ彼女が、生きる分岐点をどこで見失ってしまったのか。イジメの認定は一定の前進だが、彼女が亡くなった経緯には触れられておらず、自殺との因果関係については今後も調査が続きます」