「警察から『身元引受人になって下さい』と連絡がありました。それで、なにやってんねんと頭にきて警察に向かったんです。その場で貸していた会社の車のカギを取り上げて警察の前で『お前はもう解雇や!!』って言い渡しました。もちろん身元引受人にもなりませんでした」(同前)
それ以降、川島とはまったく付き合いのなかったA氏。だが、川島が今回の事件を起こしたために、辞めさせたいまもなお迷惑をかけられ続けていると嘆く。
「事件後、アイツの車友達が昨年の無車検運転のことを勘違いして『免許をもっていなかったんじゃないかな』などとSNSでつぶやいたことで、不特定多数が集まるネット掲示板でアイツの勤め先や車を改造したショップ探しがはじまったんです」(同前)
“特定”が始まった「真の犯行車両」とは…
なかでも人々の関心を集めたのは“犯行車両”についてだ。
「今回、アイツが事故を起こした車については、新聞やテレビで『紺のセダン』と報道されています。ただ、同時期に文春さんの記事(「週刊文春」2022年4月14日号)にアイツのスカイラインの写真が愛車として掲載されたことで、『改造スカイラインが犯行車両らしい』という勘違いが広まったんです。
でも今回の事故を起こしたのはアイツがTwitterに上げているBMWなんですよ。事故後に警察に捜査協力した際にもそのことは確認しました。それなのにウチでカスタムした車と混同され、SNSでは『あそこの会社は昔から評判が悪かった』などといわれなき誹謗中傷の書き込みが続いています」(同前)
A氏によれば、川島被告の車を修理したことはあるが、カスタムに関しては何度か依頼されるも「品のない車なので断っていた」(A氏)ため、川島被告は自分自身や知人に頼んでカスタムを行っていたという。
A氏の被害はそうしたSNSでの匿名の誹謗中傷に留まらず、「殺人者を雇っている会社ですか?」「殺人マシーンを作っているショップですか?」などの嫌がらせ電話を受ける事態に陥っているという。
「すでにアイツをクビにしているにも関わらず、そうした脅迫めいた電話が続いているんです。警察にももちろん相談しています。書き込みした人も特定しましたし、その人を告訴する段取り中です。本当に、今でもアイツを雇ったことを後悔していますよ。困った時に雇ってあげたにも関わらず、迷惑をかけられ続け、辞めた後もまだ迷惑をかけ続けるんか、って。
当初、警察の取り調べに対して、アイツは『ぶつけられた』などと話していたみたいですが大ウソでしょ? アイツの素行を知る元雇い主側から見れば『起こるべくして起きてしまった事故』です。せめてアイツには本当のことを話して、罪を償ってほしいです」(同前)
川島被告は今後の裁判で何を語るのだろうか。