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 彼から感じる上から目線な個性は、見方を変えると「何にもマウントされない自由人の目線」。風来坊・変人コースもおおいに活用可能なのである。そこからさらに『婚活探偵』の黒崎のような、隙と弱味キャラまで振り幅が拡大。キャリアを積み、結婚し、あらゆる経験を糧にして進化し、今の彼の得も言われぬ面白さがあるのだろう。

 どんなヤバいキャラクターも奇抜にせず「こんな人、案外自分のすぐそばにいるかもしれない」と思わせる自然な演技は大きな魅力だ。前髪の分け方で、社会性の有り無しを演じ分けるテクニックも素晴らしい。

 

40歳にして「楽しそうに演じる」という魅力

 しかしなにより「楽しそうに演じる俳優さんになったなあ」と思う。40歳なりのくたびれた雰囲気を隠さず出してるけれど、嬉々と演じる雰囲気はやんちゃ坊主のように若返って見える。こんな熟成の仕方があるのだなあ、と観ていてワクワクする、それが今の彼の一番の魅力かも。

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 7月からは舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で、主演のハリー・ポッターを藤原竜也・石丸幹二とのトリプルキャストで演じるという。

 今度は魔法界に進出! 向井理の新しい挑戦はまだまだ続きそうだ。