5月11日、NHKが2024年放送予定の大河ドラマの制作発表を行った。紫式部を主人公にした同作のタイトルは「光る君へ」。主演を吉高由里子(33)が務める。

「源氏物語」の作者として知られる紫式部を演じるにあたって「願ってもみなかったお仕事」とコメントした吉高。過去の出演作での“女優・吉高由里子”の姿を報じた「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:週刊文春 2021年12月30日・2022年1月6日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

◆◆◆

ADVERTISEMENT

ドラマ『最愛』で社長役を演じた吉高

「演技派と言われるよう、がんばります」

 ドラマ『最愛』(TBS系)。主演を務めた吉高由里子(33)は、クランクイン前にこう宣言。言葉通りの好演で最終回を迎えた彼女の“最愛”の人とは――。

 

 吉高演じるのは製薬会社社長の真田梨央。彼女は高校の頃、松下洸平演じる宮崎大輝と思いを寄せ合うが、ある失踪事件を機に引き裂かれる。15年後、二人は殺人事件の重要参考人と刑事として再会する、というミステリー作品だ。

「世帯視聴率は1桁でしたが、テレビ局が重視しているコア視聴率は裏番組の報道ステーションを上回ることも。見逃し配信再生回数も全話平均でTBS歴代最高でした」(スポーツ紙記者)

 プロデューサーや脚本家は吉高とは同局の『わたし、定時で帰ります。』でも一緒の気心知れたチーム。

「15年前のシーンで高校生役も演じた吉高さんは、制服のスカートをヒラヒラさせ、『高校生に見えるかな?』と照れながら言っていた。誰が一番高校生に見えるか順位付けもしていましたね」(TBS関係者)

 演技で苦労したのは社長としての所作だという。

「肩で風を切って歩く様子や、大輝との再会シーンで『はじめまして』と言う台詞がオーバー過ぎて、何度か撮り直していた」(同前)

 撮影日程もハードで、朝から晩まで行うこともしばしば。そこで活躍したのが、

「ヒョウ柄の毛布です。20歳の頃、誕生日プレゼントで貰ったもので、休憩中に使っていました」(同前)